あなたは最近SNSやテレビでよく名前を聞くコントユニット『ダウ90000』のネタを見て、こんな感想を抱いたことはありませんか?
- 「笑えると思ったのに、なんだか居心地が悪くて直視できない…」
- 「話題だから見てみたけど、正直どこが面白いのか分からなかった…」
- 「なぜだか登場人物を見ていると、自分まで恥ずかしくなってしまった」
実はこれ、多くの視聴者が感じている「共感性羞恥」という心理現象かもしれません。
共感性羞恥とは、他人の恥ずかしい行動や言動を目にして、自分まで恥ずかしい気持ちになる心理的な反応を指します。ダウ90000のコントは、リアルで身近すぎる設定や、登場人物たちの微妙な空気感から、この共感性羞恥を強く感じる視聴者も少なくないのです。
この記事では、なぜダウ90000のコントが「つまらない」と感じる人がいるのか、その理由を心理的・お笑い文化的な視点から徹底的に掘り下げていきます。
さらに、ダウ90000のネタが「支持される理由」についても解説することで、あなたのモヤモヤを解消し、新しい笑いの魅力に気づくきっかけを提供します。
最後までお読みいただければ、あなたが感じた「つまらなさ」や「恥ずかしさ」の理由がはっきりと理解できるはずです。
ぜひこの記事で、一緒にそのモヤモヤを解消していきましょう!
ダウ90000とはどんなお笑いユニット?
最近話題になっている『ダウ90000』ですが、まずはこのコントユニットのプロフィールや特徴を分かりやすくまとめてみましょう。
項目 | 内容・詳細 |
---|---|
ユニット名 | ダウ90000(ダウきゅうまん) |
結成年 | 2020年 |
メンバー数 | 8人 |
主な活動 | コント・演劇・ライブ公演・テレビ出演 |
主な受賞歴・実績 | ABCお笑いグランプリ 決勝進出(2022〜2024年)、キングオブコント準決勝進出など |
特徴 | メンバー全員が日本大学芸術学部出身で、脚本・演出・出演をすべて自分たちで担当。お笑いと演劇の境界を曖昧にした新しいスタイルが特徴。 |
主な代表者・リーダー | 蓮見翔(ネタ作成担当) |
ダウ90000の最大の特徴は、メンバー8人全員が日本大学芸術学部の卒業生であるという点です。メンバーのほとんどが俳優志望ということもあり、従来のお笑い芸人というよりは演劇色の濃い表現が多く取り入れられています。
実際に公演されるネタは、まるで短編ドラマや映画の一場面を切り取ったような作風が多く、緻密に計算された脚本と巧みな演技力が話題を呼んでいます。近年はテレビ番組にも多数出演し、若い世代を中心に高い評価を受け、各種コント大会の決勝にも進出するなど、着実に実績を積み上げています。
一方で、こうした従来のお笑いとは異なる作風ゆえに、「コントにしては笑いどころが分かりづらい」「舞台を見ているようで戸惑った」と感じる視聴者も少なくありません。
次のセクションでは、なぜダウ90000のコントに対して「面白くない」「恥ずかしい」と感じる視聴者がいるのか、その具体的な理由を深掘りしていきます。
ダウ90000のコントが面白くない・恥ずかしいと感じるのはなぜ?
ダウ90000のコントを見て「なんとなく居心地が悪い…」「面白くないと感じてしまった…」という声がSNSや口コミでよく聞かれます。
ここでは、そんな感情を引き起こす理由を4つのポイントに分けて詳しく解説します。
演劇色が強すぎて笑いどころが分かりづらい
ダウ90000のコントは、漫才や従来のテレビ的なコントとは異なり、演劇的な手法を取り入れていることが特徴です。そのため、明確な「ボケ・ツッコミ」の掛け合いや、わかりやすいオチが少なく、視聴者が「どこで笑えばいいのか?」と戸惑うことがあります。
また、彼らのネタはストーリー性やキャラクター描写が非常に細かく作り込まれており、物語としての完成度は高い一方で、「笑い」のポイントがぼやけてしまいがちです。「これはコントというより演劇なのでは?」と感じてしまう視聴者も少なくなく、従来のお笑いを期待して見ると違和感を覚えることがあるのです。
セリフや情報量が多くて展開についていけない
ダウ90000のコントは、登場人物のセリフ量が非常に多いことも特徴です。テンポが良いネタもある一方で、登場人物の背景設定や伏線が複雑に絡み合い、情報処理が追いつかなくなることもあります。
実際に視聴者からは、「話が複雑すぎて頭が混乱する」「情報量が多すぎて笑う余裕がなかった」といった感想が寄せられています。これは、従来のお笑いコントの「シンプルさ」と対照的であり、結果的に「理解が追いつかず面白さを感じにくい」という状況を生んでしまっているのです。
登場人物がリアルすぎて共感性羞恥を感じる
ダウ90000のコントは日常のリアルな場面をモチーフにすることが多いため、視聴者に強い「共感性羞恥」を引き起こします。共感性羞恥とは、他人が恥をかく状況を目にすると、自分まで恥ずかしく感じる心理的な現象です。
例えば、友人同士の会話が微妙に噛み合わない場面や、空気が読めない人物の発言で場が凍りつくシーンなどは、見る人をいたたまれなくするほどリアルで、まるで自分がその場にいるかのような感覚にさせられます。そのリアルさが逆に「見てられない」「つらい」というネガティブな感情を引き起こしてしまうのです。
完成度が高すぎて「意識高い系」と思われることも
メンバーが全員、日本大学芸術学部出身であることからもわかるように、ダウ90000の作品は非常に完成度が高く、演技・脚本・演出すべてに妥協がありません。こうした高いクオリティが、「意識高い系のお笑い」「知的すぎて共感しづらい」と感じられることもあります。
コントの作り込みが細かく繊細すぎるため、「笑い」よりも「感心」が先に立ち、視聴者が受け身になってしまうことがあります。その結果、「高尚すぎて距離感を感じる」「お笑いとしては楽しめない」と評価されてしまう場合も少なくありません。
それでもダウ90000が支持される理由は?新しい笑いの魅力を深掘り
「つまらない」「共感性羞恥を感じる」という意見がある一方で、ダウ90000が多くの人に支持されるのには理由があります。ここでは、ダウ90000の持つ新しい笑いの形や、その魅力を3つのポイントに絞って掘り下げていきましょう。
演劇×コントという新しいエンタメの境地
ダウ90000が評価される最大の理由は、「演劇とコント」というジャンルの融合にあります。従来のお笑いは、わかりやすいボケ・ツッコミの繰り返しや明快なオチが主流でしたが、ダウ90000はその枠を大きく超えました。
彼らのコントは、まるで質の高い短編映画やドラマのような緻密なストーリー展開を見せます。これにより、視聴者は単に「笑い」だけでなく、感情の動きやストーリーの展開をじっくり楽しむことができます。従来の笑いに飽きていた層や、演劇ファン、映像作品が好きな層など、幅広い層に受け入れられる新しいエンターテイメントとして注目されています。
メンバーの高い演技力と緻密な脚本力
ダウ90000が特に評価されるもう一つの理由は、メンバー全員の演技力が極めて高いことです。8人のメンバーそれぞれが演劇の経験を積んでおり、コントの中で繰り広げられるリアルな空気感や微妙な心理描写を巧みに表現しています。
さらに、リーダーの蓮見翔さんを中心に作られる脚本は、日常の些細なやり取りから生じるリアルな「ズレ」や「気まずさ」を巧みに切り取っています。その結果、共感性羞恥という心理現象が強く引き出されることもありますが、それこそが彼らの「リアルで高い演技力の証明」であり、「そこがクセになる」と高評価するファンが多い理由にもなっています。
若い世代やコアな演劇ファンからの支持が厚い
ダウ90000は、特に20〜30代の若い世代や演劇好きのコアな層から強く支持されています。その理由は、彼らのネタに含まれる「新しい視点」や「日常のリアル感」にあります。
実際、SNSでは「ダウ90000のネタは他にはないリアルさがクセになる」「演劇ファンでも楽しめる新しい笑い」といった口コミが目立ちます。従来のお笑いに物足りなさを感じていた層や、普通の笑いにはない「新鮮さ」を求める層にとって、ダウ90000はまさに求めていた存在と言えます。
若い世代ほど、「共感性羞恥」をむしろポジティブに捉え、「他人の気まずさを笑える」という新しい楽しみ方としてダウ90000を評価しているのです。
まとめ — 共感性羞恥も新時代の笑い?

この記事では、ダウ90000のコントを見て感じる「面白くない」「共感性羞恥で恥ずかしくなる」といったネガティブな感情の理由について深掘りしてきました。その原因として以下のポイントを解説しました。
- 演劇色が強すぎて笑いどころが分かりづらい
- セリフや情報量が多く、理解が追いつかない
- 登場人物がリアルすぎて共感性羞恥を感じる
- 完成度が高すぎて「意識高い系」と思われる
しかし、同時にダウ90000が新しいお笑いの形として高く評価され、支持されていることもお伝えしました。その魅力としては、
- 演劇とコントが融合した新しいエンタメ
- メンバーの高い演技力と緻密な脚本
- 若い世代や演劇ファンからの厚い支持
という点が挙げられます。
ダウ90000のネタが持つ「共感性羞恥」という感覚は、確かに見ていて気まずく、直視しづらいかもしれません。しかし、それこそが彼らが生み出した新時代の笑いの形であり、多くの人が「癖になる」と感じている理由でもあるのです。
この記事を通じて、あなたが感じていた「モヤモヤ」や「違和感」の正体が少しでもはっきりし、ダウ90000というユニットの新しい見方や魅力に気づいていただけたら嬉しいです。
最後に、あなた自身の感想もぜひコメントやSNSで教えてくださいね。
また、この記事が面白かったり共感できたりしたら、ぜひSNSでシェアして周りの人と共有していただけると幸いです。
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!
コメント